この恋が罪だとしても
Episode1: *悲しみの旋律が響く世界*
【梓side】
あの事件から1ヶ月が経った、5月のこと。
「来たよ、うちのクラスの犯罪者」
「………」
朝、登校してくると、私の机には毎日と言っていいほど、酷い惨状が広がっている。
机には『死ね』『人殺し』の文字。
殺してはいないけど、それと同じくらいの事をしたんだから、当然の報いだと思う。
私は、それを拭き取ることもせずにそのまま席についた。
最初は、ちゃんと拭き取っていたけれど、毎日となると骨が折れる。
いつからか、このままでもいいかと、気にならなくなっていた。
「本当に、同じクラスとか最悪だわ」
「…………」
これは、私のこの学校での日常。
それを、辛いと思う事さえ、罪のように思えた。
あの事件から1ヶ月が経った、5月のこと。
「来たよ、うちのクラスの犯罪者」
「………」
朝、登校してくると、私の机には毎日と言っていいほど、酷い惨状が広がっている。
机には『死ね』『人殺し』の文字。
殺してはいないけど、それと同じくらいの事をしたんだから、当然の報いだと思う。
私は、それを拭き取ることもせずにそのまま席についた。
最初は、ちゃんと拭き取っていたけれど、毎日となると骨が折れる。
いつからか、このままでもいいかと、気にならなくなっていた。
「本当に、同じクラスとか最悪だわ」
「…………」
これは、私のこの学校での日常。
それを、辛いと思う事さえ、罪のように思えた。