この恋が罪だとしても
Episode8: *この恋が罪だとしても*
【梓side】
翌日、泣き腫らした目をしっかり冷やして学校へとやってきた私は、雨に濡れた傘を静かに閉じて校舎へと入る。
今日は、生憎の雨。
だけどいつからだろう、私は晴れよりも雨が好きになっていた。
それはきっと……泉くんと会えるんじゃないか、そんな気にさせてくれるからなんだろうな……。
「あ、おはよう雨音さん!」
「……えっ……?」
突然挨拶をされてギョッとすると、そこには笑顔で手を振る北園さんがいた。
今は、登校して来るには1時間早い時間だ。
私はピアノ練習のためにきたけど、北園さんはどうしたんだろう?
「体は大丈夫?心配してたんだ……」
「北園さん……う、うん……だいぶ良くなったよ。それより、どうしてこんなに早い時間に……?」
「あ、それは雨音さんに会いたかったからだよ」
会いたい……なんて言ってくれるんだ。
下駄箱で北園さんと向き合うと、なんだか不思議な気持ちになる。
こうして、北園さんと笑顔を交わす日が来るなんて、誰が想像してただろう。
翌日、泣き腫らした目をしっかり冷やして学校へとやってきた私は、雨に濡れた傘を静かに閉じて校舎へと入る。
今日は、生憎の雨。
だけどいつからだろう、私は晴れよりも雨が好きになっていた。
それはきっと……泉くんと会えるんじゃないか、そんな気にさせてくれるからなんだろうな……。
「あ、おはよう雨音さん!」
「……えっ……?」
突然挨拶をされてギョッとすると、そこには笑顔で手を振る北園さんがいた。
今は、登校して来るには1時間早い時間だ。
私はピアノ練習のためにきたけど、北園さんはどうしたんだろう?
「体は大丈夫?心配してたんだ……」
「北園さん……う、うん……だいぶ良くなったよ。それより、どうしてこんなに早い時間に……?」
「あ、それは雨音さんに会いたかったからだよ」
会いたい……なんて言ってくれるんだ。
下駄箱で北園さんと向き合うと、なんだか不思議な気持ちになる。
こうして、北園さんと笑顔を交わす日が来るなんて、誰が想像してただろう。