この恋が罪だとしても
Episode2: *初恋の雨*
【梓side】
――ザァァーーッ。
思い出すのは……2年前の高校1年生、6月のこと。
あの日も、梅雨の名に相応しいほどの雨だった。
『確か、あのお天気お姉さん、今日は久しぶりの晴れですって言ったよね?』
朝のニュース番組が伝えるお天気情報を鵜呑みにした私は、見事その予想の外れた天気に立ち尽くしている。
折りたたみも置いてきちゃったよ。
それにしても、止みそうにないなぁ……。
分厚い雲が覆う薄暗い空から、いくつもの雨の雫が落ちては地面で跳ね返るのを、ボーッと見つめた。
1時間……経っても雨が止まないなら、この中を突っ走ろう。
幸い、私の家はここから歩いて15分ほどの距離にある。
それなら、濡れてもすぐにお風呂に入れば問題ないよね。
そう決めて、私はまた雨空を見上げた。
――ザァァーーッ。
思い出すのは……2年前の高校1年生、6月のこと。
あの日も、梅雨の名に相応しいほどの雨だった。
『確か、あのお天気お姉さん、今日は久しぶりの晴れですって言ったよね?』
朝のニュース番組が伝えるお天気情報を鵜呑みにした私は、見事その予想の外れた天気に立ち尽くしている。
折りたたみも置いてきちゃったよ。
それにしても、止みそうにないなぁ……。
分厚い雲が覆う薄暗い空から、いくつもの雨の雫が落ちては地面で跳ね返るのを、ボーッと見つめた。
1時間……経っても雨が止まないなら、この中を突っ走ろう。
幸い、私の家はここから歩いて15分ほどの距離にある。
それなら、濡れてもすぐにお風呂に入れば問題ないよね。
そう決めて、私はまた雨空を見上げた。