ずっと、君が
だい
「俺は癌細胞だよ」


まい
「・・・ん?」


だい
「俺は癌細胞で
まいの体を浸食してて。
でも"俺"ってゆー癌細胞を
取り除いたら
まいは幸せになれる。
幸せになれるんだよ」










そんな幸せはいらないよ

そう言いたいのに
なにか言葉を発したら
涙が出てきそうで



あたしはなにも言えなかった。












だい
「・・・海」

まい
「え?」

だい
「海行こっか。」








あたしとだいは
ひろとゆうが待つ
車内に戻った。
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