ずっと、君が
みんなが起床してくる時間
あたしはまだ
だいと電話していた
小声でゆうとひかりが聞く
ひかり
「言った」
あたしはこくんと頷く
ゆう
「どうだった」
あたしは笑って
人差し指と親指で
まるを作ってみせた。
「おめでとーっ」
ゆうとひかりが叫ぶ
あまりの声のでかさに
かなが目を擦りながら起きた。
ゆうとひかりの叫び声は
受話器越しの
だいにも当然聞こえた。
だいは、笑っていた。