ずっと、君が
4階に着く直前に
だいに電話をかけた。



プップップップップ・・・





呼び出し音が鳴るまでの
この音はあたしを急かす










♪チーン 4階 です




エレベーターのドアが開いた








ドアの向こうには
受話器を耳にあてている
だいがいた。








だいはあたしを見て
受話器を耳から離しながら


「あ、いた~」



って、笑って言った。





あたしも受話器を耳から離しながら


「だいだあっ」



って 言った。







あたしたちは

再会した。
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