ヤンデレラの詩
曖昧
君に僕は


曖昧な答えしか出せない。


優柔不断なんだ。


後輩だと思っていた子に


告白をされた。


この関係を壊したくなくて


僕は、曖昧な答えを出す


君は、好きになってくれるまで頑張ると言った。


笑いながら言った


その言葉に



僕は、安心をして笑った。



この関係が壊れない。


心地いいこの距離。


君が僕を想う


この微妙な


曖昧な


決してそれ以上でもそれ以下でもない関係。




それが君にどれだけ苦痛か


どれだけ涙したか



僕は知らない振りをした





君が


もう僕の事を忘れるといった


僕の事を忘れて別の人を好きになると…


けど、先輩、後輩の中はそのままでいようと…


僕は、曖昧に
うん…。
とだけ答えた。




君が去った時


僕の頬には、1本の涙の筋が伝う



止まらない、とまらない、トマラナイ…


心の奥が


痛くて、痛くて、痛くて、痛くて、痛くて、痛くて…





ああ…そうか


いつの間にか、僕は、君の事が好きだったんだ



けど


君は、もう僕のもとには、戻らない。
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