好きになってもいいですか？

目が覚めて横には男性が、夢ではなかった、紛れなく大嫌いな課長

腕枕までしてくれた事に胸がきゅんとした。

体をおこし時計みたら、遅刻寸前、これから帰って着替える余裕もなく、私の事は同僚は見もしないからってそのまま会社に行った


置き手紙もせず、課長も起こさなかった。

割り切りの関係
これが、大人の暗黙の契約



私はなにもなかったかのように仕事した。

始業時間になっても課長の姿は見えなかった。

女子社員は口々にざわざわ話していた。

息を切らしながら、びっしり決まった髪型でもなく、「寝坊したのかな」

「スーツ昨日のままだ」

どきっ、と、やっぱり女性ってめざとい、浮気してましたって


パソコンに隠れて課長を見た
昨日の姿を思い出したら体が熱くなった。

あれは、遊び、大人の遊び、好きになってはいけない



会議に使う資料をコピー、単純な作業に眠気がきた

「お前は・・・」

耳もとで課長の声で目がさめた

課長から「おはよう」って

「おはようございます」と目線を下げた

職場の片隅にあるコピー機
誰も見えない事をいいことに
背中に張り付いて
「なんで起こしてくれなかった？目が覚めて、お前がいなかった事に寂しかったんだけどな」


なんだか恋人の会話

私の心臓今にもオーバーヒートしそう

「仕事中です」

わけわからん事を言い放すた

「そうか？一言、コピー裏返しだぞ」

「え？」紙をみたら

いつから知っていた？
唖然としてたら、あの悪魔の微笑みをして去って行った


寝不足を忘れるように仕事をした
普段が普段だから同僚達は唖然と見守った、課長の事忘れるかのように


課長との関係なんて交通事故にあったよいなもの


心では、あんな奴、あんな奴なんかって

思えば思うほど、目の先にはいつも課長を追いかけていた