好きになってもいいですか?
第2章 奪われた
いくら残業しても、終わるわけなくでるのはため息ばかり
残業していた同僚達は、終電に間に合わないって帰っていった
会社の電気も消された
パソコンの明かりだけが頼りに
誰にも愚痴れない、デートすらキャンセルしてまでする事
「まだいたのか?」
声かけてきたのは、私の大嫌いな課長
でもその声にすら胸がきゅんとして涙が溢れそうになった
「誰かに頼めばよいのに」
「私の仕事ですから」
「柚木は俺が言った事がわかってないもう少し他人を頼れ」
「柚木はつまらならそうにいつもしているのか?」
なに?私の気持ちわかってたまるものか
「楽しいか?」
聞いた瞬間、糸がキレた
課長につつかかるつもりが課長に抱きついてしまった
課長困惑しながら、意味深な含み笑いを浮かべ 顔が近づいてきた
束ねた書類が床に散らばった
な なに?
唇をふさがれ両手すらふさがれた無理やり口内で絡ませてきた
「・・・・ん・・・・・・ん」
離れては近づき
近づきいては離れる唇
「やめてください」
「無理するな、なににしても」