犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
「し、シバくん…?」



「…ちっちゃい体してるくせに、男がこんな近くにいたら、もっと焦りなよ」



ギュゥっと、私を強く抱きしめるシバくんに、やっと違和感を覚える。



「ど、どうしたのシバくん。何かあったの?」



抱きしめる腕は緩まず、私の問いに返ってくる声はない。



「玉城さんに何か言われたの?…私、何か言って「美羽ちゃん」



腕が緩み、シバくんが私を呼ぶ。



「今日はこのまま寝て」



様子の違うシバくんに少し困惑しながら、嫌だとも言えない雰囲気に黙って頷いた。



ふわりと香る、シバくんのシャンプーの匂いを感じながら、だんだんと眠気に誘われるのだった。
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