犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
寝癖から手を離すと、シバくんが私を見上げて何かを言いたげにしていた。



「いつまで靴履いてんの、行くよ」



首をかしげていると、後ろで玉城さんが少し早口で告げる。



「行こ、シバくん」



「あ、うん」



どこか様子の違うシバくんを気にすることもなく、入道雲の広がる空を仰いだ。



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「ねぇ美羽」



「ん?」



昼休み、何の腹の足しにもならないようなお弁当を食べるリリが、不意に私を呼んだ。
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