犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
凡人の私には分からない世界、と苦笑い。



「せっかく玉城さんと柴崎さんが相手してくれてるなら、2人のどちらかを狙っちゃいなさいよ」



「そ、そんなこと…」



リリの顔を見て、理事長の言葉を思い出した。



『伊織か涼平。どちらかと本気になってみてはくれないだろうか』



そういえば、あの時は考えてみるなんて言ったけど、私なにも考えてなかった。



「2人と恋なんて、絶対むりだよ」



「あら、どうしてよ?」



「2人だって私のこと何とも思ってないだろうし、私だって2人のこと何とも思ってない」



確かに一つ屋根の下に住んでるけど、2人は何もしてこない。
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