犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
「ね、狙うって…私べつに「勿体無いじゃない!」



ふがーふがー、とリリが私の両肩を掴んだ。



「せっかくイケメン王子様コンビと一つ屋根の下にいるのに!!狙わないなんてあなた何様のつもり!?」



「ちょ、痛い…」



「そうね、今から作戦を練りましょうよ!あなた顔は可愛いし!!」



掴んだ両肩を激しく揺らすリリ。



ぐわんぐわんと視界が揺れる。



「お、落ち着いてリリ…!」



「…だけど、どちらかと付き合うなんて、お嬢様たちが黙っていないでしょうね…」



突然ピタリと静かになったリリが、考え込むようにして下を向いた。
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