犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
「…っ、どうしたの?」



電話なんて滅多にかけてこないリリのことだから、何かあったのかと少し声を張る。



『仕事まで時間があるから、ちょっとかけただけよ。そんなに大きな声出さないで…』



「な、なんだ…何かあったのかと思ったよ」



安心した、と安堵の息を漏らす私に対し、リリは鼻で笑って続けた。



『何もないわよ。…それより、お昼の話し、もう少ししていい?』



「お昼の?」



『えぇ、イケメン王子様と同棲の話し』



どこか楽しそうなリリの声に、嫌だなんて言えるはずもなく。
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