犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
それは、挑発してるかのようにも見えた。



「た、玉城さんもシバくんも…何を言い合ってるんですか…」



思わず声を発した私を、シバくんが見つめてくる。



その目に、いつもの光はない。



「シバくん…?」



シバくんは何も言わず、私にそっと抱きついてきた。



まるで子供のように、「慰めて」と言わんばかりの。



「よ、よしよし…?」



とりあえずその頭を撫でると、シバくんはギュゥ、と回した腕を強くした。



母性本能のようなものをくすぐられ、シバくんを黙って撫で続ける。
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