犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
「友達のー…えっと、榊リリさん?の部屋に行った方がいいんじゃない?」



「…ですか…」



呟くように発した声に、上条さんは「ん?」と首をかしげた。



「どうして、ですか」



「どうしてって……」



上条さんは困ったな、と頭をかくと、近くの椅子に腰を下ろして優しく笑った。



「園原さんさ、分かんない分かんないって言ってるけど、考えたくないだけじゃないの?」



「え…?」



「分かんないわけないんだよ。小学生の頭じゃないんだから」
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