犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
夕焼けが空を覆い、ヒグラシが鳴く。



7月も終わりを迎えようとしている今、汗ばむ季節にモヤモヤと渦巻く心の内。



「はぁ…」



溜め息をついたそのとき



「みーうーちゃん!」



背中をポンッと叩かれ、ハッと顔を上げると、ニコニコと笑うシバくんの姿が。



まるで何もなかったような、そんな笑顔で。



「シバくんなんで…」



「なんでって?帰る場所同じでしょー!」



「そ、そうじゃなくて…!」



私の言葉を遮るように、シバくんは手を握ってきた。
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