犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
「玉城さんとは…仲直りしたの…?」



私の問いに、シバくんは一瞬表情を消すと、すぐに笑って、



「何言ってんの美羽ちゃん!オレら喧嘩とかしてないし」



「で、でも「オレが一方的に、タマをライバル視してるだけだよ」



何を言ってるのか分からなくて、目を丸くしてシバくんを見る。



「タマはオレのことなんて、視界にすら入れてないんだと思うよ。いつもそう」



「何言って…」



「あいつはいつも余裕そうで、なんともない顔して、サラッと奪ってくからさぁ」



電線に止まったカラスは、私たちを見下ろし、一声鳴いた。



その声はなんだか、いやに響いた。
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