犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
クスクスと笑う玉城さんの顔が、朝陽に照らされて綺麗だった。



ただ、それだけだっただろうか。



「あ、あの…私が起きてくると思ったって…どういう…?」



「食いしん坊は起きてくると思ったって」



「ちょ…」



私から目を逸らして笑う玉城さんに、見惚れる私がいた。



「…どうせシバと、寝てるんだろうと思って」



目玉焼きを、優雅に食パンの上に乗せながら、玉城さんは話す。



「早く離してやりたかっただけだよ」



玉城さんはそれだけ言うと、食パンを口に入れた。
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