犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
花火大会なんて、いつもお父さんは仕事で、お母さんも忙しかったから、私の記憶にはなくて。



「りんご飴と、かき氷、やきそばも食べたいなぁ、あ、あとお好み焼き」



「美羽ちゃん、食べ過ぎだよ…」



花火がメインなのに、と呆れるシバくん。



「楽しみだねシバくん!」



笑いかければ、



「うん」



シバくんは、いつもとは違う、大人びた優しい笑みを浮かべて頷いた。



それがどういう意味なのか、はたまた何か意味のある笑みだったのか、私に知る由もなかった。
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