犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
「どうする?花火大会やめる?」



玉城さんがテレビに向けていた視線を、私に移しながら聞く。



「そ、そんなぁ」



浴衣だって新しいの買って、この日をものすごく楽しみにしてたのに。



「…行きたいです…」



しょんぼりと呟く私に、返ってきたのは、玉城さんの明るい声だった。



「うん。行こっか」



「え?」



「なんだよ、行きたくないの?」



予想外の返答に、私が戸惑ってしまった。
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