犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
この浴衣の組み合わせは、もしかしたら玉城さんのためだけにあるのではないか。



そう思うくらい、浴衣を着こなす玉城さん。



「浴衣、似合ってる」



2人に挟まれ歩きながら、隣で玉城さんがそんなことを言う。



「う、え、あ、私、ですか?」



「はぁ?」



当たり前だろ、とでも言いたそうに、玉城さんは片眉を上げた。



バクバクと鳴る心臓が、隣に聞こえてしまいそうで。



「オレのほうが可愛いと思ってるからね美羽ちゃん!」



いつも通りのシバくんだけど、私の目は見てくれない。
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