犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
周りの音が一瞬で消え、何が起きたか理解できなかった。
伏し目がちなシバくんの顔が目の前にあって、頭の後ろに回された手に力が込められる。
離れた体温に、私は息さえできずに。
「ごめんね」
雨に濡れたシバくんの表情は、泣いてるようにも見えた。
「…なん、で…」
今の私には、ただそれしか言えなくて。
「オレを見てほしい。…今ここにいないタマのことじゃなくて、オレのこと」
いつものおちゃらけたシバくんの様子は、どこにもなく。
ただ真っ直ぐに私を見る、男の人の顔がそこにはあった。
伏し目がちなシバくんの顔が目の前にあって、頭の後ろに回された手に力が込められる。
離れた体温に、私は息さえできずに。
「ごめんね」
雨に濡れたシバくんの表情は、泣いてるようにも見えた。
「…なん、で…」
今の私には、ただそれしか言えなくて。
「オレを見てほしい。…今ここにいないタマのことじゃなくて、オレのこと」
いつものおちゃらけたシバくんの様子は、どこにもなく。
ただ真っ直ぐに私を見る、男の人の顔がそこにはあった。