犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
こんなにリラックスした玉城さん、初めて見た。



「非の打ち所がないって、人の見方によるものでしょ」



頭の下に両手を置いて、真っ直ぐ空を見ながら玉城さんが呟く。



「え?」



「俺から見た君も、非の打ち所がないんだから」




空から視線を外し、私を見る玉城さん。



「な、何それ…嫌味ですか?」



「ほら。自分が完璧だと思う相手にそう言われると、嫌味だと思うでしょ?」



「あ…」



玉城さんの言うことにハッとさせられ、つい声を漏らす。
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