犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
肩を落とす私に、玉城さんが少しだけ表情を崩した。



よく見れば、泣きぼくろがある。



「ほくろ…」



「?」



つい声を漏らしてしまった私に、玉城さんはキョトンとした顔を向けた。



「ほくろ、あるんですね」



「ほくろ?……あ、これ?」



自分の目元付近を指差す玉城さんに頷く。



すると玉城さんも、私の目元を指差して笑った。



「あるよ、ほくろ。俺と反対」
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