まだ見ぬ春も、君のとなりで笑っていたい
*
翌日から、天音と会えなくなった。
彼がわたしを置いて帰った日の夜、『今日はごめん』とメッセージが来た。
『遥が僕のために調べてくれたのは分かってる。それなのに、ごめん』
すぐに『わたしこそごめん』と送り返した。
『もうあの話はしないから。また明日あかりで待ってる』
早く仲直りをしないと取り返しのつかないことになると知っていたので、すぐに関係を修復したくてそう送ったけれど、彼からの返信はなかった。既読マークさえつかなかった。
もしかしたら寝てしまったのかもしれない、あとで返事が来るかもしれないと思って、翌日の学校でも一日中スマホを握りしめていたけれど、天音からのメッセージが入ることはなかった。
以来、ずっとそのままで、天音とは会うどころか連絡をとることさえできていない。
そんな状態で喫茶あかりに一人で行く気分にはどうしてもなれなくて、あかりさんに連絡して『しばらく行けません』と伝えた。
わたしが苦しくてつらくてたまらなかったときに助けてくれた彼に、何か恩返しがしたいと思ってとった行動だったのに、そのせいで大切な彼を失ってしまうなんて思いもしなかった。
毎日どうしようもなく気持ちが塞いで、食事もほとんど喉を通らない。
どうやったら天音に許してもらえるか、何をしたら前みたいに天音に笑いかけてもらえるか、そればかり考えていた。
学校では、みんなに気づかれないようにずっと気を張っていつも通りに振る舞っていたけれど、家に帰って自分の部屋に入ると、緊張の糸が切れて力尽きたように動けなくなる毎日だった。
そうしているうちに、あっという間に時間は過ぎて、冬休みも目前になっていた。
翌日から、天音と会えなくなった。
彼がわたしを置いて帰った日の夜、『今日はごめん』とメッセージが来た。
『遥が僕のために調べてくれたのは分かってる。それなのに、ごめん』
すぐに『わたしこそごめん』と送り返した。
『もうあの話はしないから。また明日あかりで待ってる』
早く仲直りをしないと取り返しのつかないことになると知っていたので、すぐに関係を修復したくてそう送ったけれど、彼からの返信はなかった。既読マークさえつかなかった。
もしかしたら寝てしまったのかもしれない、あとで返事が来るかもしれないと思って、翌日の学校でも一日中スマホを握りしめていたけれど、天音からのメッセージが入ることはなかった。
以来、ずっとそのままで、天音とは会うどころか連絡をとることさえできていない。
そんな状態で喫茶あかりに一人で行く気分にはどうしてもなれなくて、あかりさんに連絡して『しばらく行けません』と伝えた。
わたしが苦しくてつらくてたまらなかったときに助けてくれた彼に、何か恩返しがしたいと思ってとった行動だったのに、そのせいで大切な彼を失ってしまうなんて思いもしなかった。
毎日どうしようもなく気持ちが塞いで、食事もほとんど喉を通らない。
どうやったら天音に許してもらえるか、何をしたら前みたいに天音に笑いかけてもらえるか、そればかり考えていた。
学校では、みんなに気づかれないようにずっと気を張っていつも通りに振る舞っていたけれど、家に帰って自分の部屋に入ると、緊張の糸が切れて力尽きたように動けなくなる毎日だった。
そうしているうちに、あっという間に時間は過ぎて、冬休みも目前になっていた。