転校生(Eijis' black worldⅡ)
そんな絵里の姿を俺は少し可愛いと思った。

その後、絵里の提案で俺達はB・Wに行き、1時間くらい世間話をした。カイトもいなかったのでちょうどいい暇潰しになった。

転校生の新堂は思っていた以上に気さくなヤツだった。

転校してきたあの日喋った以来、まともに話してなかったのだが、気兼ねなくプライベートの話も出来た。
俺の中では新堂はミステリアスな女の子だと思っていたのだが、そのイメージは払拭された。

進路や勉強、新堂の前の学校の話…そんな話をしていたら1時間はあっという間だった。帰り際、絵里は今朝とは同一人物と思えないくらいに笑顔だった。

《久しぶりに高校生らしい一時を過ごした気がしたな…》

俺はニヤケながら店のドアを開け、二人を見送った。
絵里と新堂が帰り、カウンターに座りカイトを待っていると急に物凄い眠気に襲われた…。なんとかカイトが来るまで起きてようとしたが、眠気は容赦なく襲ってきて、ついに俺は眠ってしまった……。
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