少し短い恋愛のお話
「今日は楽しかったね」
「うん!」
きみとの初デート。失敗しないようにと前日まで準備がかかった(主に心だけど)。待ち合わせ場所に来た君はいつもより少し体調が悪そうだった。だから、行く予定だった屋外施設を屋内施設に変えることにした。そこでも、君が楽しそうにしていたから僕もとても楽しかったよ。
その帰り道、横断歩道の前で雑談をしながら信号待ちをしていた。信号が青になったのを見て、君が先に歩き出した。その後ろに僕もついていこうとした時、右から君へと突っ込んでくる車に気づいた。目の前には迫り来る車に気づいていない君。やばい!と思ったその時、体が勝手に動いた。
「危ない!!」
そう叫んだが、届かない。僕は覚悟を決め、君の方へと飛び出し、背中を押し、突き飛ばした。
と同時に、体の右側に衝撃が走った。体のあちこちの骨が軋み、折れる音が頭の中を響き渡った。僕の体は10m程飛び、3m程転がった。死ぬんだ、僕は。と思った時、君との出会い、告白、喧嘩、今までの色々な日々のシーンが走馬灯のように駆け巡っていく。
消えゆく意識の中で微かに君の声が聞こえた。
”よかった…無事で…さようなら”
そして、僕は死んだ。
「うん!」
きみとの初デート。失敗しないようにと前日まで準備がかかった(主に心だけど)。待ち合わせ場所に来た君はいつもより少し体調が悪そうだった。だから、行く予定だった屋外施設を屋内施設に変えることにした。そこでも、君が楽しそうにしていたから僕もとても楽しかったよ。
その帰り道、横断歩道の前で雑談をしながら信号待ちをしていた。信号が青になったのを見て、君が先に歩き出した。その後ろに僕もついていこうとした時、右から君へと突っ込んでくる車に気づいた。目の前には迫り来る車に気づいていない君。やばい!と思ったその時、体が勝手に動いた。
「危ない!!」
そう叫んだが、届かない。僕は覚悟を決め、君の方へと飛び出し、背中を押し、突き飛ばした。
と同時に、体の右側に衝撃が走った。体のあちこちの骨が軋み、折れる音が頭の中を響き渡った。僕の体は10m程飛び、3m程転がった。死ぬんだ、僕は。と思った時、君との出会い、告白、喧嘩、今までの色々な日々のシーンが走馬灯のように駆け巡っていく。
消えゆく意識の中で微かに君の声が聞こえた。
”よかった…無事で…さようなら”
そして、僕は死んだ。