鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「元カレ……だと?」
驚きながらもジロッと不機嫌そうに
匠を睨み付ける課長。すると
「俺は、蝶野 匠だ。
おい、茜。上司って……本当に上司なのか!?
どう見ても上司と部下の関係性には、見えないぞ。
普通そんな関係ならベタベタと引っ付かねぇーし」
そう言われた。
うっ……言われてみれば確かに。
いくら上司でも部下にそこまでやらない。
やったらセクハラだと訴えられてしまうから
あれ?すっかり
課長に引っ付くのに慣れてしまっていた。
「そうよ。上司以外、何があると言うのよ!?」
私は、慌てて言い返した。
すると課長が
「彼女が誰と仲良くなろうが、お前には
関係ないことだろう。元カレなんだ。
あまり彼女に関わるな。目障りだ!」
ギュッと抱き締めたままそう言ってくる。
ちょっ……課長!!?
あまり余計なことを言わないでよ。
コイツ、こう見えても暴走族の総長だったのよ!?
キレさせたら大変なことになるから。
「はぁっ?目障りってどういうことだよ!?
しかも、関係ないって…。
悪いが俺は、茜と別れたつもりはないからな!?」
「そうか。だったら今すぐに正式に別れろ。
そして二度と生田に会うな」
課長は、負けじと言い返してしまう。