鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

まったく……こんなに走ったの久しぶりじゃない。 

息を整えていると課長は、
ふぅ……とネクタイを緩めながら

「まったく。お前の元カレは何だ?
態度が悪いし、チャラいし喧嘩早い野郎だな」

ため息混じりに言ってきた。

お前が言うな!?
特に喧嘩早いところとか……。

「課長。なんで、わざわざあんな挑発をすることを
言うんですか!?
危うく警備員に捕まりそうになるし。
それに匠は、あれでも暴走族
『黒蝶』の総長だったんですよ!?
下手に殴られたりしたら大変なことに
なっていたんですよ!」

私は、課長に怒りをぶつけた。

もし怪我でもしたら、どうするんですか!?

警察に突き出されても困るのは、
課長も同じなのに。

「心配するな。俺は、一度も手を出していない。
それに向こうが、勝手に言いがかりをつけて
殴られそうになったと言えば済む話だ!」

はぁっ!?

「それでも、もし殴られて怪我でもしたら
どうする気だったんですか!?」

「あれぐらいなら避けられる。
俺は、空手をやっていたしな。それより
なんでお前は、問題ばかり起こすんだ?
怪しい男の次に元カレって……どういうことだよ!?」

あ、話をすり替えやがった……。

確かに課長は、昔空手をやっていたらしいが
途中で辞めている。

それでも匠の速さを避けるってどれだけだよ?

< 103 / 221 >

この作品をシェア

pagetop