鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

何だか余計に気持ちがモヤモヤした。

今まで味わったことがない気持ちだ!

すると課長は、身体を離すと
私の手を引いてきた。

「帰るぞ。お前のせいで夕食を食べ損ねた」

そう言ってクスッと笑ってきた。

「わ、私もお腹空きました!!
レストランのディナーってちまちま出るから
食べた気がしないんですよねぇ~」

「えっ?そうなのか!?」

一瞬、戸惑った表情をする課長。

どうしたのだろうか?

課長の発言や行動は、たまによく分からない。

でも繋がられた手は、何だか温かい。
この雰囲気は、好きかも。

課長の自宅に帰ると
食後だからと雑炊を作ってくれた。

温かくて……味が身体の隅まで行き渡る。

う、旨い……。

「あ~幸せ~やっぱり。
課長の手料理の方が断然好きだわ」

コタツでぬくぬくしながら
温かくて旨い手料理に熱燗を飲むとか
贅沢なひとときでしょう。

「お前は、現金な奴だなぁ……まったく。
ほら、熱燗もう一本」

「ありがとうございます!!」

嫌なことも忘れるこの温かさは、
やっぱり私は、好きだ。

課長も一緒になって雑炊を食べていた。

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