鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
周りは、ざわざわと騒ぎ出した。
ま、まずい……これは。
会社の人達に私の過去を知られたようなものだ。
絶対悪い噂が流れるに違いない。
それよりも……課長が……。
あまりの怖さでこれ以上
後ろを振り向けない。
ど、どうしよう。絶対怒っている。
勝手に言いがかりをつけられたことに
不愉快な気持ちになっているだろう。
私の方がピンチじゃん!!
「生田」
「は、はい!!」
私は、慌てて振り返った。
心臓がバクバクと高鳴っていた。
「詳しい話を聞きたいから
今夜、飲みに付き合え」
ニコッと笑う課長。しかし
目が笑っていない!!
黒いオーラが恐怖すら覚えた。
今すぐ話を聞かせろという雰囲気だったので
私は、春乃とたかちゃんが経営している
焼き鳥屋に行くことになった。
せめて、春乃に弁解を……。
「はぁっ?あんた。
知らない内にそんな展開になっていたの!?
しかも匠が……あんただけじゃなく。
課長さんに宣戦布告って……。
アホか……アイツ」
春乃達に事情を話したら驚かれた。
「そうなのよ!?意味分からないでしょう?
まさに不可抗力でやつなのよ!」
だから、私が叱られる筋合いはない。
「まぁ、でも面白い展開にはなっているけどね。
匠の奴は、女好きでよく分からない性格だけど
茜は、めっちゃ匠のこと好きだったしね。
初めての彼氏だけじゃなくて
初めての相手でファーストキスだったから
余計に思い出とか強いよね」
おいこら。フォローぐらいしろよ!?
なに余計なことを言っているんだよ!!
また怒らす発言はやめろ!!