鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

ムスッとしたまま焼き鳥を頬張る。

するとそれを見ながら春乃が
ニヤニヤと笑っていた。

「な、何よ……ニヤニヤして」

「あんたらって聞いているだけだと
熟年夫婦みたいだけど。
なんか、初々しいわねぇ~」

はぁっ?
熟年夫婦で初々しい??

何じゃそりゃあ……。

「何よ……それ」

「ヤキモチを妬いているってことよ。
ねぇ、課長さん?」

春乃は、ニヤリと笑いながら課長に話をふった。

チラッと課長を見ると
耳まで赤くしてそっぽを向いていた。

えぇっ!?

「……そんなことはないぞ」

いやいや、そんな耳まで赤くして
言われても説得力がないぞ!!

ヤキモチ?課長が……。

まさか……と思いつつ意識してしまうと
私まで頬が熱くなる。

きっと、顔が同じぐらいに赤いだろう。

「本当に初々しいわねぇ~あんたら」

春乃は、さらにニヤニヤと笑ってきた。

すると課長は、照れているのを誤魔化すためか
咳払いをする。

「そんなことより生田の元カレ・蝶野 匠って
どんな男なんだ?
『黒蝶』の総長だと自分で言っていたが」

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