鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「誰が鬼刑事だ!聞こえているぞ」
ゲッ!!ヤバい……また。
気持ちが表に出てしまった。
慌てて口を手で隠した。
「す、すみません。つい……でも。
勿体なくて。課長、実力あるのに……」
「俺のことは、どうでもいい。
何とでもなる。だが問題は、俺よりお前だ。
十分に気を付けろよ?
アイツは、よりを戻したいみたいだからな」
そう言いながら課長は、私の頭をポンポンと
撫でてきた。
課長……。
心臓がドキドキと高鳴ってしまう。
私なら大丈夫。
そう思っていた。あの時までは……。
その日は、真っ直ぐ帰った。
翌日。
会社に行くと……匠のことが一気に
噂になってしまっていた。
「生田先輩!!
会社で凄いイケメンに待ち伏せされて
揉めたって本当ですか?」
「私は、イケメンの人と課長が
先輩を巡って争ったと聞きました!!
真相は、どうなっているんですか?」
すげぇ……あっという間に噂が
こんなに広まるなんて…。
恐るべし……女の情報網!!
「誰かと間違えたんじゃない?」