鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
チラッと課長を見ると
疲れたようにため息を吐いていた。
もしかしたら課長も何か言われたのかな?
それとも気にしているのだろうか?
何だか申し訳ない気持ちになってくる。
しかし問題は、そこではなかった。
噂の誤解を解けないまま
帰宅時間になったのだが、また外で
匠が待っていたのだ。
な、何で居るんだよ!?
「ちょっと、匠。
何で、また会社の外で待っているの!?」
一体何しに来たんだよ!?
私は、慌てて止めに行く。
「何って……茜を待っていたに決まってるじゃん。
仕事終わったんだろ?
メシにも食いに行こうぜ」
相変わらず馴れ馴れしく言ってきた。
どの面下げて
そんなことを言ってくるんだよ!?
いやいや、やり直そうとしても無理だから。
「はぁっ!何、アホなことを言ってるの。
行く訳がないじゃん」
「どーせ、家で晩酌したり
1人で、ぐうたらしているんだけだろ?
昔からそうだもんな」
ギクッ!!
さずが匠……私のことを分かっている。
でも、だからって
なおさら行く訳がないじゃん。