鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

「だったら、なおさら分かるでしょ!?
ご飯なんか行く訳ないじゃん」

「まぁ、そう言うなって。
ほら、行くぞ!茜」

匠は、人の話を聞かずに強引に連れて行こうと
腕を掴んできた。

ブチッ

「だから嫌だって言って……」

ブチキレそうになったその時
匠のスマホが急に鳴り出した。

匠は、気にせずにその電話に出た。
しかも、電話の相手は、女性だった。

話終わると電話を切ると

「ったく、もう時間か。
仕方がない。同伴の約束があるから
また来るわ。じゃあな、茜」

そう言うとさっさと帰ってしまった。

はぁっ!?
一体何だったんだ!?

しかし、その1回だけではなかった。
明日も明後日も匠は、私の前に現れた。

まるでストーカー並みにしつこい。

「茜。映画でも行かない?」

「茜。これやるよ!
お前のイメージカラーで赤にしてみた」

私に花束を渡してくる。

また、その花束を持っている姿が似合うから
他の女共までキャーキャーとウザい。

噂は、止むどころか
匠のせいでますます酷くなっていく。

むしろ変な尾びれまで付いてしまっていた。

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