鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

「ちょっと何、勝手なことを言っているのよ。
私は、あんたと話すことも中に入れる気もないから。
手が邪魔!!これ以上
しつこいとサツを呼ぶからな」

さっさと私の前から消えろ!!

そうしたら匠は、一気に力が入れてきた。

「はぁっ?サツが怖くて
暴走族の総長なんかしてられるか!!」

力任せにドアをこじ開けやがった。

なんつっー馬鹿力やねん!!?

ドアを開けた匠は、そのまま
私に許可もなくズカズカと部屋に入ってきた。

「あ、ちょっと勝手に入らないでよ!?
あんたに入れなんて
一言も言っていない……うぷっ」

急に立ち止まるから背中にぶつかってしまう。

急に立ち止まるなよ!?

キレ気味に匠を睨み付けようとしたら

「お前……どれだけ部屋を掃除していなかった?
なんだ……この部屋は?
ゴミ屋敷じゃねぇーか!!」

逆に私が叱られてしまう。

えっ……何で!?

「別にいいでしょう……何処に何があるか分かるし。
大体、匠に関係ないし」

実は、私の部屋は汚い。

片付けるのも掃除をするのもめんどくさいため
ほとんど放置してある。

課長に知られたら激怒して
間違いなく説教されるだろう。

別にいいじゃん。
住んでるの私だけなんだし……。

< 132 / 221 >

この作品をシェア

pagetop