鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「ちょっと何、勝手なことを言っているのよ。
私は、あんたと話すことも中に入れる気もないから。
手が邪魔!!これ以上
しつこいとサツを呼ぶからな」
さっさと私の前から消えろ!!
そうしたら匠は、一気に力が入れてきた。
「はぁっ?サツが怖くて
暴走族の総長なんかしてられるか!!」
力任せにドアをこじ開けやがった。
なんつっー馬鹿力やねん!!?
ドアを開けた匠は、そのまま
私に許可もなくズカズカと部屋に入ってきた。
「あ、ちょっと勝手に入らないでよ!?
あんたに入れなんて
一言も言っていない……うぷっ」
急に立ち止まるから背中にぶつかってしまう。
急に立ち止まるなよ!?
キレ気味に匠を睨み付けようとしたら
「お前……どれだけ部屋を掃除していなかった?
なんだ……この部屋は?
ゴミ屋敷じゃねぇーか!!」
逆に私が叱られてしまう。
えっ……何で!?
「別にいいでしょう……何処に何があるか分かるし。
大体、匠に関係ないし」
実は、私の部屋は汚い。
片付けるのも掃除をするのもめんどくさいため
ほとんど放置してある。
課長に知られたら激怒して
間違いなく説教されるだろう。
別にいいじゃん。
住んでるの私だけなんだし……。