鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

いかん……早く追い出さないと。

課長に言われた忠告を完全に無視してる。
知られたら怒られる。

「そ、掃除をしてくれたのは、ありがたいけど
それ飲んだら今すぐに出て行ってよ!
あんたの部屋ではないんだから……」

そもそもあんたの目的はなんだ!?
警戒しながら言うと匠は、

「別にいいじゃん。お前の部屋は、俺のもの。
俺のものは、俺のものだ」

飲みながら、そう答えてきた。

「お前は、ドラ〇〇〇に出てくる
ジャ〇〇〇か!!」

思わずツッコんでしまった。
するとアハハッと笑い出す匠。

「そのツッコミ相変わらずだな。
俺さ~よく考えたら女の尻を追いかけ回したこと
無いんだわ。
いつも言い寄られることばかりだったし」

はぁっ?
何、さりげなく自慢してるねん。

そりゃあ、あんたは、昔からモテモテだったし
女に困ったことがないだろうけど……。

「だから、いざ追いかけようとしても
上手くいかない。場所も限られるし
現にお前にストーカーとか言われるしさ」

言われるではなくて、そうだろーが!!

私の周りをうろついているんだから。
今さら何を言いたいんだ?

意味が分からずにいると
匠は、ニヤリと笑ってきた。

えっ……?

「それって理不尽だろ?
俺は“黒蝶”の総長で銀座のホストでNo.1を
やっている男だぜ。
女の尻を追いかけるなんてあってはならない。
それでだ!」

< 134 / 221 >

この作品をシェア

pagetop