鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
課長は、最強伝説。
頭の中は、ずっと課長のことばかり考えていた。
匠の触れられるのは、気持ちが悪い。
触れるのなら課長がいい。
優しくて温かくて……文句は言っても
私の嫌がることはやらないでいてくれた。
「課長じゃないと嫌っ!!」
そう叫んだ時……ハッとさせられる。
涙が止まらない。
そうだ。
私は、課長ではないとダメなんだ。
だって……課長のことが好きだから。
なんで、こうもしないと自分の気持ちに
気づかないのだろうか。
いや……認めたくなかっただけだ。
ずっとイケメンの御曹司やエリートがいいと
言っていたから。
恋愛対象外の課長を好きだと思いたくなくて
目を逸らして逃げていた。
「……課長……だと?
課長って……お前のそばに居た男のことだよな?」
匠の動きがピタッと止んだ。
私が課長と呼んだのが気にしたらしい。
「そ、そうよ…私の上司。
私は、課長のことが……好きなの」
泣きながら匠に訴えかけた。
「あれは、ただの上司と部下の関係だって
言ってたよな?お前……」
よく覚えているな……。
「言ったけど……好きになったんだもん。
私は、課長が好き。だからもう……やめて!」
息を切らしながら必死に匠に伝えた。