鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

「はぁっ?何で…お前がアイツのことが好きだと
分かっただけでやめないとならねぇーんだよ?
関係ねぇーし」

やめるどころか続けようとしてきた。

いやいや。関係あるだろ!!
普通……そこは、うろたえろよ!?

好き女が他の男の名前を呼んだのだから。

「ちょっと……嫌じゃないの?
少しぐらい……うろたえなさいよ!?」

「何で……俺が?大体言っただろ?
彼氏だろうが、そうじゃなかろーが。
俺には、関係ないことだし。
それは、誰が好きだろうと関係ない。
なら俺に振り向かせればいいだけの話だからな」

自信たっぷりに匠は、ニヤリと笑った。

お前……どれだけ自己中やねん!!

「しかし課長、課長とうるさいな。
少し……黙らせるか」

ボソッと呟くとハンカチをポケットから
取り出し私の口に押し込めてきた。

「うぐっ!!」

おい、こら。ふざけるな!?

必死にジタバタと抵抗するが
匠は、私のことをよく知り尽くしている。

抵抗する間もなく。

私は……。

「さて、そろそろ帰るか。
泊まりたいところだが……ひとんち家って
寝れねーんだよな。夜も仕事があるし。
じゃあ茜。また今度な」

一方的に言うとさっさと部屋から
出て行った。

残ったのは、ボー然としている私だけ。

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