鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「安心しろ。すぐにバスタオルで隠したから。
それよりも……まったく。
シャワーを浴びたまま倒れていたんだぞ。
俺がすぐに気づいたから良かったが、
のぼせるほど浴びる奴があるか」
呆れながらそう言われた。
「だって……だって……」
色々考えたら頭がグチャグチャで
それに……課長の顔が会わせにくくて。
また、涙が溢れてきた。
「もう……いいから。大人しく寝ていろ」
課長は、ため息混じりに言うと私を寝かせた。
そして、おでこに冷えピタを貼り付けてくれた。
冷たくて……気持ちがいい。
「課長……ずっとそばに居て下さいよ?」
「分かった、分かった。
何処にも行かないから安心して寝ろ」
「本当に……本当にですよ?
じゃないと……許さな……」
課長の服の裾を引っ張りながら私は、
眠りについてしまった。
課長は、そんな私の寝顔を見ると
複雑そうな表情をしながら手をほどき
布団の中に入れてくれる。
「俺の……欲しいのは、身体の繋がりてはなくて
お前の心だ。だから、こんな卑劣なことを
する奴を許すことは出来ない」
課長は、何かを決意したのか立ち上がり
何処かに電話をしていた。
私は、そのことを知らずに
スヤスヤと眠っていた。