鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
私は、急いでご飯を食べると
出掛ける支度をした。
えっと……妹さんがくれた服にしよう。
「生田。着替え終わったら教えろ。
メイクとネイルをしてやるから。どーせ。
ネイルのケアを忘れているだろ」
うっ……バレてる。
「は、はーい。」
「語尾を伸ばすな。はいと言え」
「はい。」
いちいち細かいなぁ~と思いつつも
変わらない態度が嬉しかった。
着替え終わると
課長がメイクとネイルをしてくれた。
ネイルは、欠け始めている部分を直してくれたのだが
背中から抱き締めるようにやってくれた。
顔が間近にあるし
何だか余計に胸がドキドキしてしまう。
まるで恋人同士がイチャついているような
気分だった。
そして、課長と映画を観に行く。
今日は、車で。
駐車場に停めて歩くのだが、移動をしている間は
ずっと手を繋いでくれていた。
「平日だと会社の奴も居ないから
2人で歩いていても怪しまれずに堂々と歩けるな」
「でも、営業で歩いているかも知れませんよ?」
「その時は……そいつを黙らすだけだ」
課長は、ニヤリと笑った。