鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

自分の気持ちが分からない状態で
野菜を切っていく。

人参を残そうとしたが睨まれてしまう。

チッ……。

ザクッザクッと切っていると

「お前は、もう少し丁寧に切れないのか?
何でそんなに荒っぽいんだ!!
ズボラ過ぎるぞ」

「丁寧に切ってますよ!これでも……」

いちいちうるさいなぁ……そう思いながら
チラッと横から見ると課長は、手早く
ジャガイモの皮を剥いていた。

早いし、上手い。

ザクッ

「あっ痛った~!!?」

「だからよそ見をするな!!」

また、叱られてしまった。

トホホッ……。

結局、また絆創膏を貼ってもらう。

怪我をしながらも野菜を切り何とか
カレーの具を煮込むまでに到達した。

グツグツと煮込むのを見ながら鍋を
見ているとにゃ~と何処からか三毛猫が現れた。

あ、猫だ!?可愛い……。

「お、帰って来たか。モモ」

すると課長が三毛猫を抱き上げた。

ゴロゴロと喉を鳴らしながら
すり寄っていく三毛猫。

「課長の猫ですか?」

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