鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

もちろん。私達の頃には、
それは、ただの都市伝説ぐらいで
誰も気にも止めていなかった。

むしろ信じてもいない。

えっ……じゃあ!?

あの都市伝説ってガチだったの!?
しかも、その伝説の龍が課長だったなんて。

「ま、マジでかー!!?」

あまりにも驚いて思わず大声で叫んでしまった。

あ、しまった!!

慌てて口を手で押さえるがもう遅い。

「あ、茜……!?」

「生田!?お前……先に帰れって
言っておいたはずだぞ?」

課長も匠も驚いていた。

ゲッ!!
黙って見てるはずが……。

「誰だよ?あの女……」

他のメンバーは、ジロッとこちらを睨み付けた。

ど、どうしよう。この状況……。

「茜!?頼む……助けてくれ」

匠が私に助けを求めてきた。

あんな酷いことをしておいて、今さら
よく助けを求められるものだな。

こっちは、どんな思いで居ると思っているんだ!?

震える身体を必死に耐える。
思い出すだけでも……まだ辛い。

「どうしますか?立花さん」

「お前らは、手を出すな。
彼女は、俺の大切な人だ」

そう言うと課長は、
私の方に向かって歩いてきた。

< 152 / 221 >

この作品をシェア

pagetop