鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

「お願いです!!
匠を許してあげて下さい。もう……私は、
大丈夫ですから。これ以上は……」

自分でも馬鹿なことを言っていると思う。

でも、私のせいで酷い目に遭うのが嫌だった。
酷いことをする課長は、見たくない。

「茜……!?」

匠は、驚いた表情をしていた。

課長は、フッと笑うと
私の頭をポンポンと撫でてきた。

そして皆に言った。

「お前ら聞いたか?
俺の部下は……いや、俺の女の指示だ。
蝶野……今回は、生田の気持ちに免じて許してやる。
だが、またコイツに酷いことをしてみろ」

「その時は、お前だけではなく
お前の築き上げた“黒蝶”も無いと思え。
生田に感謝するんだな!!」

課長……?

もしかして、最初から
そのつもりで私にあんなことを言ったの?

そうすれば、上手く周りにも納得して
終わらせられる。

匠もこれに懲りて私に悪さしないだろう。

匠は、納得してくれたので解放してくれた。

その後、皆が解散する。

私は、課長の車で帰ることに。
課長が運転している最中に私は、お礼と
そのことを質問をしてみた。

「あの……ありがとうございます。
私のために動いてくれて。
あれ、途中で私を庇うように仕向けて
やめさせるようにしたんですよね?」

< 154 / 221 >

この作品をシェア

pagetop