鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「お願いです!!
匠を許してあげて下さい。もう……私は、
大丈夫ですから。これ以上は……」
自分でも馬鹿なことを言っていると思う。
でも、私のせいで酷い目に遭うのが嫌だった。
酷いことをする課長は、見たくない。
「茜……!?」
匠は、驚いた表情をしていた。
課長は、フッと笑うと
私の頭をポンポンと撫でてきた。
そして皆に言った。
「お前ら聞いたか?
俺の部下は……いや、俺の女の指示だ。
蝶野……今回は、生田の気持ちに免じて許してやる。
だが、またコイツに酷いことをしてみろ」
「その時は、お前だけではなく
お前の築き上げた“黒蝶”も無いと思え。
生田に感謝するんだな!!」
課長……?
もしかして、最初から
そのつもりで私にあんなことを言ったの?
そうすれば、上手く周りにも納得して
終わらせられる。
匠もこれに懲りて私に悪さしないだろう。
匠は、納得してくれたので解放してくれた。
その後、皆が解散する。
私は、課長の車で帰ることに。
課長が運転している最中に私は、お礼と
そのことを質問をしてみた。
「あの……ありがとうございます。
私のために動いてくれて。
あれ、途中で私を庇うように仕向けて
やめさせるようにしたんですよね?」