鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
「じゃあ、それは……プロポーズにしてください」
「えっ?」
私は、課長の着ているコートを引っ張った。
そして引っ張った勢いで、かがんだ課長の唇に
kissをした。
「告白のプレゼントは、これで十分です。
クリスマス……楽しみにしていますね!」
ニコッと微笑んで言った。
クリスマスは、プロポーズで十分。
それよりも私は、早く課長と付き合いたかった。
やり直しと言い先伸ばしになるのは、
嫌だから。
突然のkissに驚く課長だった。
口を手で押さえながら
「俺……夢でも見ているのだろうか……?」
そう言ってきた。
なんじゃそりゃ!?
クスクスと笑っていると
ビューと冷たい風が拭いた。
「くっしゅん」
思わずくしゃみをしてしまう。
「寒いな。そろそろ帰るか?
それとも、せっかくだしもう少し
イルミネーションでも見て行くか?」
「課長……ラーメンが食べたい。ってか
寒いから早く帰りたい……」
「はぁっ?まったく。
お前は、やっぱり花より食い気だな」
そう呆れて言いながらも
課長は、私の手を優しく繋いでくれた。
温かい……。
私達は、イルミネーションを見ながらも
寄り添って帰った。
まさか、赤いマフラーが私達の運命の赤い糸に
なってくれていたなんて
それこそ、夢のようなシチュエーションだった。