鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

優しそうなお母様で良かったけど
厳しい人だったら、間違いなく反対されただろう。

あぁ、先が思いやられる。
自分のことながら心配になってきた。

しゅんと落ち込みながら屋敷の中に入って行く。
すると年配のお婆さんが居た。

「これは、これは。龍一お坊っちゃま。
明けましておめでとうございます」

「あぁ、明けましておめでとう。
ふみさん。元気そうで何よりだ!」

「私は、まだまだ元気ですよ。
ほう……こちらのお嬢様ですかな?
龍一お坊っちゃまの婚約者は……」

あの人が、家政婦のふみさんか。

「えっと……はじめ……」

「龍一おじちゃま!!」

私の自己紹介を被せるように
ドドッとこちらに来たのは、幼くて可愛らしい
女の子2人組だった。

あれが、例の課長が言っていた。
姪っ子ちゃん達かな?

「あぁ、明けましておめでとう。
鈴音、香菜。はい、お年玉だ!」

そう言いながらお年玉を渡していた。

あ、いけない。私用意していない!?
うっかりお年玉を用意するのを忘れてしまう。

「わぁーい。ありがとう。
龍一おじちゃま」

「ありがとう。おじちゃま。
あれ?お姉ちゃんだぁれ?」

5歳ぐらいの女の子が、きょとんと私を見て
言ってきた。

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