鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。
ワケが分からないままベタベタされてしまう。
何とか挨拶を済ませて居間の方に向かった。
すると……これは!?
何畳あるんだ?と思うほどの広い和室に
居たのは、課長以上に険しい表情をした
お父様らしき人だった。
テーブルに囲むように
清楚で綺麗な若い女性とイケメンの男性。
向かい側にも知的で眼鏡をかけたイケメンの
中年男性が。
な、何この重苦しい雰囲気は!?
そうしたら課長が正座をした。
あ、私も!?
慌てて自分も正座をした。
「明けましておめでとうございます」
「うむ。よく来たな。
この人か?龍一の婚約者は……」
「はい。彼女が、生田 茜。
俺の会社の部下でもあります」
課長がお父様に紹介をしてくれた。
この人が……。
さすが課長の父親で警視総監。
漂う雰囲気は、厳格で気難しそうだ。
サツは、苦手だがこの雰囲気は、もっと苦手だ。
「あ、明けましておめでとうございます。
えっと…龍一さんとお付き合いさせて頂いています。
生田 茜といいます。
よ、よろしくお願い致します」
深々と頭を下げた。
少し噛んだが何とか上手く言えた。
ど、どうしよう。緊張し過ぎて
頭の中がグルグルする。
「頭を上げてください。
私は、龍一の父親です。どんな方が気になっていたが
可愛らしいお嬢さんじゃないか。
さぁ、席に着きなさい。食事にしよう」