鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

おいおい。

どさくさに紛れて凄いプレッシャーを
かけてきたぞ!?

この親父……。

結婚がどうとかではなくて
跡継ぎを産めとか無理があるって……。

そんなのコントロールできねぇーし。

「父さん。さすがにそれは……茜に
プレッシャーをかけ過ぎだ!!
まだ、妊娠もしていないのに無茶を言うな」

課長が私を庇ってくれた。

課長……。

するとお義父様は、

「だって仕方がないだろ。お前が跡継ぎとして
警視総監になってくれることを期待していたのに
下の面倒とか、興味がないとかで嫌がるし
そうなれば……後は、孫にしか頼るしか……」

しくしくと涙を流してきた。

「それは、仕方がないって何度も言っているだろ!?
ふみさんばかりに頼る訳にもいかないし。
時間だって不規則になる。
そんなことより、
父親の威厳を見せたいんじゃなかったのか?
もう少し、我慢してくださいよ。こんなことで
いちいち泣くことですか……まったく」

「だって……跡継ぎが……」

おいおい、立場が逆になっているぞ!?

あんなに厳格そうなお義父様が
しくしくと泣いているし。

課長は、課長で自分の父親を説教しているし。

どうなってんだよ!?おい……。

若干引いて見ていると
お義母様とふみさんが料理を持って現れた。

「あらあら。龍君ったら
またパパを泣かしちゃったの~?
ダメよ~パパは、涙もろいんだから」

涙もろいと言う問題じゃないだろ!?

警視総監が、そんなんでいいのかよ!?
日本の未来が心配だぞ。

< 173 / 221 >

この作品をシェア

pagetop