鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

呆れて見ていると
真ん中の妹さん・舞衣さんが私にこっそり

「フフッ……お父様は、兄さんに弱いんですよ。
それに期待していたから
未だに諦めきれないみたい」

クスクスと笑いながら教えてくれた。

「そうなんですか……」

そりゃあ、まぁ……期待もするよね。
祖父も父親も警視総監なら……。

課長も普通にサツになっていたら
警視総監の道を歩んでいたのかも知れないんだ。

勿体ないと思いつつも
それだと私と知り合うこともなかったんだなぁ~と
思うとちょっと複雑な気持ちになった。

今が……いいかな。やっぱり。

「ねぇねぇ、それよりも
兄さんとは、どちらから告白をしたんですか?
やっぱり兄さんから?」

「えっ……それは……」

妹さん相手にどうやって説明するか
戸惑っていたら

「ただいま~」

玄関の方から元気な女性の声が聞こえてきた。

「あ、沙夜だわ」

ってことは、下の妹さん!?

うわぁ~どんな子かドキドキしてきた。

姐さんみたいで素敵なお姉様に
清楚で綺麗な真ん中の妹さんの舞衣さん。

なら、下は……?

21歳で若いと聞いているが……。
きっと、美人なんだろうな。

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